2026年版 DeepSeek HarnessをクラウドMacへ移行する方法

「プロジェクトは見えるのに、モデル呼び出しだけ失敗する」「プラグインは表示されるのに起動できない」という症状が出た場合、原因はコピー漏れではなく資産の取り扱い違いです。

DeepSeek HarnessをクラウドMacへ移行するときは、ディレクトリを丸ごと複製しないでください。 プロジェクト、設定、認証情報の参照、プラグイン、会話ログを分け、クラウドMac上に新しい退避可能な環境を作ってから、項目ごとに復元します。古い会話をそのまま継続するのではなく、新しい会話で動作を確認するのが安全です。

この記事は、ローカルで試用した環境を継続運用へ移したい開発者、会話の監査性を残したい運用担当者、移行前に保管対象と再生成対象を決めたいプロジェクト責任者向けです。

最終更新:2026年8月18日。 DSH_HOME、設定、認証情報の参照、ワークスペース、会話ログの扱いは、執筆時点の公式README、構成資料、モデル設定資料、SDKの保存仕様を確認しています。開発者プレビュー中のため、アップデート後は同じ手順を再検証してください。
参考:公式リポジトリ公式README

整目录、つまり作業フォルダー全体を一度にコピーすると、見た目だけは同じ環境になります。しかし実際には、次の資産が別々の依存関係を持っています。

資産 典型的な問題 推奨処理 復旧できたと判断する条件
プロジェクトファイル 違うブランチや古い未コミット変更を操作する Gitまたは検証済みアーカイブで移す 対象パス、ブランチ、差分が一致する
Harness設定 Provider IDやモデル既定値が変わる 設定項目を棚卸しして再現する 新しい会話でモデル呼び出しが成功する
認証情報の参照 秘密鍵が欠落、または移行ファイルに残る クラウドMac側で再注入する プロセスの読み込み元を確認できる
プラグインと実行環境 バージョン不一致で起動しない バージョンを記録し、個別に再構築する 基本構成から段階的に有効化できる
セッション履歴 読み込めても安全に継続できない 原本を保存し、コピーで検証する 復元不能なら新規会話へ切り替えられる

公式資料でも、設定、認証情報の参照、作業ディレクトリ、会話ログは同じ種類のファイルとして扱われていません。特に開発者プレビューでは、バージョンをまたいだ無損失の会話復旧が保証されているとは言えません。構成の考え方は公式のアーキテクチャ資料でも確認できます。(github.com)

DeepSeek Harnessを別のMacへ移した後、以前の会話はそのまま続けられますか。

会話ログを保管して参照することはできますが、別のMacや別バージョンで、そのまま安全に再開できるとは限りません。Provider ID、モデル設定、プラグイン、作業パスのどれかが変わると、同じログでも実行条件が変わります。まず原本を読み取り専用で保存し、複製したログで読み込みを試します。互換性を確認できない場合は、過去ログを監査資料として残し、新しい会話を開始します。

Agentが誤ったプロジェクトを編集する事故は、移行後に最も発見しにくい問題です。ファイル名が同じ、リポジトリが同じでも、絶対パス、ブランチ、サブモジュール、未コミット変更が異なることがあります。

移行前に、次の情報を記録します。

  • ローカル側のワークスペース絶対パス
  • Gitのブランチ名とコミットID
  • 未コミットの変更、未追跡ファイル、サブモジュール
  • Agentに公開しているプロジェクト範囲
  • 書き込み対象外にしているフォルダー

クラウドMacでは、最初に読み取り専用の確認を実行します。現在のディレクトリ、Gitの状態、主要ファイルの一覧だけを確認し、編集やシェル実行を許可しません。パスが確定する前にAgentへ変更権限を与えると、検証用コピーを本番プロジェクトと誤認する可能性があります。

この段階の合格条件は、「Agentがどのプロジェクトを見ているかを、人間が絶対パスとコミットIDで説明できること」です。

設定ディレクトリを移す前に、設定を次の4層へ分けます。

  1. 画面表示、ログ出力、一般的な動作設定
  2. Providerの識別子と接続先
  3. 使用モデルと既定値
  4. 環境変数や秘密管理機構への参照

通常の表示設定はコピー候補です。一方、Provider IDは保存済み会話との関連を持つ場合があるため、移行時に名前を変更しない方が安全です。モデルの既定値は、現在のモデルがクラウドMac側でも利用できるかを新しい会話で確認してから確定します。

移行時にコピーできる設定と、再入力すべき設定はどう見分けますか。

再現可能な一般設定は記録して移せますが、認証情報そのもの、端末固有のパス、秘密管理ツールへのログイン状態はクラウドMac側で設定し直します。設定ファイルに書かれた値だけでなく、実行プロセスがどの環境変数や秘密ストアを参照しているかを確認してください。

公式のモデル設定資料では、モデル名、Provider、認証情報の参照元を分けて確認する考え方が示されています。モデル設定の公式資料SDKのセッション・ディレクトリ資料を、作業日に照合します。(github.com)

APIキーを設定ディレクトリと一緒に圧縮する方法は避けます。バックアップ、転送履歴、端末の一時ファイル、シェル履歴、ログに秘密が残る可能性があるためです。

DeepSeek HarnessのAPIキーを設定ディレクトリごと移せますか。

キーの文字列をコピーするのではなく、クラウドMac側の秘密管理または安全な環境変数注入を使って再設定します。移行後は、次の順番で確認します。

  • クラウドMacのプロセスが参照する認証情報の場所を確認する
  • 端末の表示履歴やシェル履歴に秘密が残っていないか確認する
  • デバッグログ、会話ログ、引き継ぎ資料に秘密が含まれていないか確認する
  • 不要なキーは無効化し、移行先専用のキーへ切り替える
  • 実際のモデル呼び出しを新しい会話で行う

認証成功だけでは不十分です。別のキーを読み込んでいる、開発用の環境変数を偶然参照している、といった状態もあるため、実行環境の読み込み元まで記録します。

ローカルプラグインがクラウドMacで起動しない場合、全量再インストールを繰り返してはいけません。原因が、NodeやPythonなどの実行環境、OS権限、プラグイン設定、依存パッケージ、Providerの不一致のどこにあるか分からなくなるからです。

まず移行前に、次を記録します。

  • Harness本体のバージョン
  • 各プラグインのバージョンまたはコミットID
  • パッケージマネージャーとロックファイル
  • プラグインが参照する環境変数
  • ファイルアクセス、ネットワーク、コマンド実行の権限
  • 設定ファイルの優先順位

クラウドMacでは、公式の基本構成だけで起動します。次にProvider、作業ディレクトリ、プラグインを1つずつ追加します。1つ追加するごとに、起動、読み取り、モデル呼び出し、終了を確認します。

経験則: プラグインの起動失敗を「依存関係を全部入れ直す」ことで隠すと、次回の再現条件が消えます。失敗したバージョン、エラー、設定境界を残した方が、回復は速くなります。

DeepSeek Harnessの会話ログは、過去の指示、モデル応答、ツール呼び出し、実行結果を調べる材料です。単なるキャッシュとして削除すると、障害調査や作業経緯の確認が難しくなります。

一方、ログが存在することと、安全に継続実行できることは別です。セッション形式、設定パス、SDKの永続化方法、プラグイン読み込み規則が変更されると、復元結果が変わる可能性があります。

会話ログの扱いは、次の3つに分けます。

  • 原本:変更せず、アクセス権を制限して保存する
  • 検証用コピー:クラウドMacで読み込みと表示だけを試す
  • 継続用セッション:互換性が確認できない場合は新規作成する

ログを読めても、過去のAgentが見ていた絶対パスや秘密情報まで同じとは限りません。新しい会話では、まずプロジェクト範囲の確認、次に読み取り、最後に限定的な編集へ進みます。

以下をすべて記録できない場合は、本番の継続タスクを切り替えず、クラウドMacを検証専用にします。

  • [ ] ローカル側の絶対パス、ブランチ、コミットIDを記録した
  • [ ] 未コミット変更と未追跡ファイルを別途保存した
  • [ ] DSH_HOMEの現在値と、未設定時の既定場所を公式資料で確認した
  • [ ] Provider ID、モデル名、既定値を一覧化した
  • [ ] APIキーを移行ファイルへ含めていない
  • [ ] クラウドMac側で認証情報の読み込み元を確認した
  • [ ] Harness本体とプラグインのバージョンを記録した
  • [ ] 基本構成だけで起動できることを確認した
  • [ ] 原始の会話ログを変更せず保存した
  • [ ] 新しい会話で読み取り確認を完了した
  • [ ] ファイル編集、命令実行、モデル呼び出しを個別に検証した
  • [ ] 再起動後も設定と作業場所が維持されることを確認した
  • [ ] 失敗時にローカル環境へ戻す条件を決めた

DSH_HOMEを変更する場合は、環境変数だけを変更して終わりにしないでください。新しい保存場所が、設定、プラグイン、セッション保存のどこまで影響するかを公式資料で確認し、変更前後の差分を残します。

実際の作業は、次の順番にすると切り戻しやすくなります。

  1. 退避環境を作る
    クラウドMacに新しい作業場所を用意し、既存のローカル環境は停止せず保管します。

  2. プロジェクトだけを復元する
    ブランチ、コミット、未コミット変更を確認し、Agentには読み取り権限だけを与えます。

  3. Harnessの基本構成を起動する
    プラグインを全量投入せず、標準構成でプロセスが起動することを確認します。

  4. Providerとモデルを設定する
    Provider IDを維持し、認証情報はクラウドMac側で注入します。新しい会話からモデル要求を実行します。

  5. プラグインを個別に戻す
    1つずつ有効化し、起動、ツール一覧、権限、エラーを記録します。

  6. 会話ログを複製して検証する
    原本は変更せず、複製だけを読み込みます。表示や検索が目的なら、無理に継続実行へ使いません。

  7. 再起動後に再確認する
    プロセスを再起動し、DSH_HOME、Provider、作業パス、プラグイン、ログ保存が維持されるか確認します。

  8. 合格後に継続タスクを切り替える
    只読、限定編集、命令承認、モデル呼び出し、再起動後の状態がすべて合格してから、長時間タスクをクラウドMacへ移します。

移行先を決めるときは、単純なファイル転送速度ではなく、回退しやすさと運用境界を比較します。

比較項目 ローカルMac クラウドMac
移行検証 既存環境を壊すリスクがある 独立環境を作れば分離しやすい
常時稼働 電源、スリープ、外出時の接続に左右される 継続タスク用の運用場所を分けやすい
秘密情報 個人端末に集中しやすい 移行先専用の認証情報を設定しやすい
物理アクセス USB、画面、ローカル周辺機器を使いやすい 物理ポートが必要な作業には不向き
長期運用 固定負荷なら所有が合理的な場合がある 短期検証、切り替え、退避環境に向く
回退 変更前の状態へ戻す手順が必要 検証用と本番用を分けやすい

すでに使っているローカル環境には、少なくとも3つの弱点があります。移行作業中に本番状態を変更しやすいこと、電源やスリープが継続Agentの稼働を止めること、認証情報と会話ログが個人端末へ集中することです。長期にわたり固定負荷で使い、物理インターフェースも必要なら自所有のMacが向きます。反対に、短期の移行演習、検証用の分離環境、既存環境を残したままの切り替えには、クラウドMacの方が手順を組みやすいケースがあります。

移行前に必要なMacの分離方法は、Macレンタルの構成選びで候補を確認できます。地域や接続条件を含めて比較する場合は、NOVAKVMの日本語案内も参照してください。

DeepSeek HarnessをクラウドMacへ移行する作業では、コピー量よりも「何を再生成し、何を原本として残すか」が重要です。移行用の独立環境を先に用意し、読み取り確認、モデル確認、プラグイン確認、会話ログ確認、再起動確認の順に進めれば、失敗時にローカルへ戻せます。

現行のローカル運用をそのまま使い続ける場合、作業中の環境変更、スリープによる中断、秘密情報の集中という問題が残ります。いきなり本番を移すのではなく、まずNOVAKVMのクラウドMacを検証用に確保し、ワークスペース、モデル、プラグイン、会話ログの検証が完了した時点で継続タスクを切り替える方法が、現在の開発者プレビュー環境には適しています。

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